40年以上もの歴史を持つ大人気映画シリーズ『スターウォーズ』の完結作品『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』の感想(ネタバレ)です。
作品データ
公開日:12月20日
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
上映時間:142分
主演:デイジー・リドリー
監督:J・Jエイブラムス
公式サイト: https://starwars.disney.co.jp/
おすすめ度
★★★★★★★☆☆☆(7/10)
感想(ネタバレ)
X-MENより上アベンジャーズ未満の完結作
これが私が本作を鑑賞して思った簡潔な感想です。
X-MEN ダークフェニックス<<<<本作<<<アベンジャーズ/エンドゲーム
ていう具合でしょうか。
X-MENの完結作であるダークフェニックスほどひどいものではありませんでしたが同じディズニー配給のアベンジャーズと比べると物足りなさを感じましたし、エンドゲームの劣化版のような感じがしました。
アクションシーン、VFXなんかはこれまでのスターウォーズシリーズのどの作品よりも良かったですし、本作ではくすっと笑えるようなユーモアあふれるシーンもたくさんありました。
特に良かったシーンは予告にもある荒れ狂う海でレイとレンが戦うシーンは観ていて胸が熱くなるアクションシーンでしたし、この場面で二人の戦闘シーンが終わったあと『フォースの覚醒』で選んでしまった間違った道の正解が描かれており感動するものでした。
しかし、話自体にがどんどん進んでいきストーリーに深みがありませんでしたし、エンドゲームでみたようなシーンが劣化版として登場します。
エンドゲームで生き返ったアベンジャーズのメンバーが登場するシーンや最後のアイアンマンの指パッチンのシーンと似たシーンが本作にも有ります。
アベンジャーズで泣けたこれらのシーンですが本作ではアベンジャーズで感じた皆が登場する演出のかっこよさを感じることが出来ませんでした。
そしてなによりも「パルパティーン」という謎の存在。
あんなに悪のカリスマ感を出してダース・ベイダーを始めとする悪を作り出してきていたにもかかわらず自分の血の繋がった実の子供は正義マンになっている。
なぜなんでしょうか。
ベン・ソロが自身の祖父であるダース・ベイダーに憧れ、ダークサイドを強めていったにもかかわらず親であるハン・ソロや師匠のルーク・スカイウォーカーが親心といった優しさで殺すことが出来なかったことでカイロ・レンになってしまったのは納得できます。
しかし、パルパティーンは自身の子供であっても自分の思い通りの子供にならないと感じた瞬間に殺してしまうくらいの非情な人間だと作品を通じて描かれてきたと私は感じていました。
しかし、そうすることはなくパルパティーンの子供は悪の道を進んでいないにもかかわらず善の人間として大人になっています。
このことにすごく違和感を覚えました。
ここでもアベンジャーズと比べることになってしまうんですがサノスは形はどうであれ義理の子どもであっても自身の子どもたちに対する愛情をしっかり持っていることが作品を通じて描かれており、彼の行動に関してかなり納得のいくものでした。
そんなことは無いと思いますがもし、パルパティーンも子どもを愛しているというならばそういった描写を描くべきだと思いますしそれならば本作のストーリーもかなり納得のいくものになっていたでしょう。
とはいえ完結には時間がかかりましたが40年以上もの歴史を締めくくる本作を作り上げた方々にはありがとうと伝えたいですし、前作『最後のジェダイ』では監督を務めていなかったにもかかわらず『フォースの覚醒』以来の監督に復帰し見事に本作を完成させたのはすごいの一言です!
スターウォーズはシリーズものでこれまでの作品を観ていないと内容を理解するのは難しいとは思いますがこれまでスターウォーズを観てきたという方は最後のスターウォーズを是非映画館に足を運んでみてください。
キャスト
レイ/デイジー・リドリー
カイロ・レン/アダム・ドライバー
フィン/ジョン・ボイエガ
ポー・ダメロン/オスカー・アイザック
ルーク・スカイウォーカー/マーク・ハミル
レイア・オーガナ/キャリー・フィッシャー
ランド・カルリジアン/ビリー・ディー・ウィリアムズ
マズ・カナタ/ルピタ・ニョンゴ
ハックス将軍/ドーナル・グリーソン
ローズ・ティコ/ケリー・マリー・トラン
チューバッカ/ヨーナス・スオタオ
C-3PO/アンソニー・ダニエルズ
コニックス/ビリー・ラード
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