日本が誇る人気漫画を原作に宮崎駿が監督を務めた『カリオストロ』でも有名な『ルパン三世』を初じめて3DCGで描いた『ルパン三世 THE FIRST』の感想(ネタバレ)です。
作品データ
公開日:12月6日
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:93分
主演:栗田貫一
監督:山崎貴
公式サイト: https://lupin-3rd-movie.com/
おすすめ度
★★★★★★★★☆☆(8/10)
あらすじ
かのアルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗した秘宝ブレッソン・ダイアリー。
公式サイトより
その謎を解き明かしたものは莫大な財宝を手にすると言われている。そんな伝説のターゲットを狙うルパンは考古学を愛する少女レティシア(広瀬すず)と出会い、2人で協力して謎をを解くことに。しかし、ブレッソン・ダイアリーを狙う秘密組織の研究者ランベール(吉田鋼太郎)と、組織を操る謎の男ゲラルト(藤原竜也)が2人の前に立ちはだかる……。ブレッソン・ダイアリーに隠された驚愕の真実とは一体!?
感想(ネタバレ)
亡きモンキー・パンチが望んでいた『ルパン三世』のCG作品をあの山崎貴が3DCG化!
正直不安しかありませんでした。
というよりも今年の8月に起こったある出来事のせいで不安になりませした。
それが『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。
今年の8月に公開されたドラクエの映画作品ですがこれが内容が薄く、特に終盤が結構ひどいものだったので本作も結構不安でした。
しかし始まってみると普通に楽しめるものでしたし、ルパンと銭形警部の関係や緩めるところは緩めてルパンのだらしなさみたいな部分を描き、決めるところはかっこよく決めるといったルパンらしさを感じさせられるものでした。
そしてもちろんCGのクオリティも日本の他のCGアニメ作品と比べてもかなり良いもので、ここはさすが山崎監督だなと言える出来栄えにしあがっています。
特にキャラの動きにはこだわっているようで本作ではプレスコアリング方式というアニメ制作方式が取られて、声優のセリフの口に合わせてアニメーションが作られており、アニメによく見られるようなセリフを言う時にキャラがただ口をパクパクさせるようなアニメーションでなく、実際に人間が言葉を話しているかのような口の動きになっているのでそういった部分に注目して見てみるのも面白いと思います。
また内容は中盤からSFチックさが多くなってきますが、全体を通してナチスやヒトラーといった実際に存在した組織、人物を描いたものでかつてのナチ党員がどれだけヒトラーを神格化していたか、どんな思想を持っていたのかということも扱っており歴史的な視点から見ても面白いものでした。
本作は『ルパン三世』というタイトルになっていますがアニメ版を見ていないという方にも普通に理解できるようなストーリー展開となっているのでどんな方にもおすすめできる作品です。
気になった方は映画館まで足を運んでみてください。
キャスト
ルパン三世/栗田貫一
次元大介/小林清志
石川五エ門/浪川大輔
峰不二子/沢城みゆき
銭形警部/山寺宏一
レティシア/広瀬すず
ランベール/吉田鋼太郎
ゲラルト/藤原竜也
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