北上司の人気漫画原作でアニメ化され、劇場版アニメも上映された『シティーハンター』をフランスで実写化され、逆輸入された映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の感想(ネタバレ)です。
作品データ
公開日:2019年11月29日
製作国:フランス
配給:アルバトロス・フィルム
上映時間:93分
主演:フィリップ・ラショー
監督:フィリップ・ラショー
公式サイト: http://cityhunter-themovie.com/
おすすめ度
★★★★★★★★☆☆(8/10)
あらすじ
ボディーガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー「シティーハンター」こと冴羽獠(山寺宏一)は、
相棒の槇村香(沢城みゆき)と日々様々な仕事を受けている。ある日、掲示板に書き込まれた「XYZ」宛の新しい依頼。その依頼人の男ドミニク・ルテリエ(土師孝也)から獠と香は、仕事の話を聞く。それは、ルテリエの父が開発した<香を匂った者を虜にする「キューピッドの香水」>を悪の手から守ってほしい、という依頼だった。香水の効果を信用しない獠は、香に香水を吹きかける。香が効果を試すため歩き出した瞬間、現場を爆風が襲う!獠が一瞬の出来事に気をとられた隙に、「キューピッドの香水」はバイクに乗った男に奪われてしまう!!しかも、奪い去ったのは、獠の旧友であり、元傭兵の海坊主(玄田哲章)だった……!?
香水が悪の手に渡ってしまったら世界は大変なことに!タイムリミットは48時間。獠と香は、時間内に香水を取り戻すことができるのか——!?
こうして、香の虜になる帽子の男・パンチョ(浪川大輔)、セレブ好きの男・スキッピー(多田野曜平)、獠と槇村秀幸(田中秀幸)の友人・美人刑事の冴子(一龍斎春水)を巻き込んだ、シティーハンターの香水奪回作戦がはじまる————。
公式サイトより
感想(ネタバレ)
そこらの漫画、アニメの実写化映画と一緒にするな!!
本作はこう思える数少ない実写化成功作品の一つと言えるでしょう。
私自身、本作が発表されたとき「これはないな」って思いましたが実際見てみると原作に対するリスペクトも感じられましたし、特にギャグシーンは本家を超えてるなじゃねって思えるくらい面白いものでした。
原作で主要キャラである冴羽獠、槇村香、海坊主、野上冴子などのキャラクター性はオリジナルに似せられており、リョウのスケベなところ、カオリのヤキモチを焼く可愛さ、海坊主の頑固さ、サエコのセクシーさなどなど。
またエッチなシーンなど緩めるところは緩めてアクションシーンはかっこよく決めていくギャップを感じさせてくれるところなんかもオリジナルに対するリスペクトを感じました。
ストーリー自体はおそらくオリジナルのものでオリジナルのキャラクターなんかも出てきましたが、それも普通に笑えるものです。
特に笑えたのが浪川大輔が吹き替えをおこなったパンチョといポンコツキャラ。
このパンチョは飼っていたハムスターの身体を洗って寒そうにしていたハムスターを見て温めるためにオーブンに入れて殺してしまったりするアホっぷり。
このアホキャラクターの行動が終始笑えるものでした。
また同じくオリジナルキャラで本作のサブキャラの中でも中心的なキャラであるスキッピーというキャラもアホキャラで笑えるシーンが沢山用意されています。
日本にはないようなフランスのユーモアのセンスを感じられるものでした。
本当にバカみたいに笑える作品でしたか日本とフランスの文化の違いのためか、先程も少し言及しましたがハムスターをオーブンに入れて温めたり、アヒルを弾代わりに攻撃で使うなどCGとはいえ動物に対する非道な行動は笑えるものではなかったので、おそらく動物好きの方にはかなり不快に思える作品だったと思います。
またもう一つ言うならばカオリの吹き替えをおこなったのが沢城みゆきでしたが沢城みゆきの色気のある声はカオリではなくサエコのようなセクシーなキャラの方が合っているかなって感じました。
本作は一般的な邦画にはないようなエッチなシーンが多めなので親子で見たり、動物に対する非道なシーンがあるので動物好きの方には向かない作品ですが、バカみたいに笑いたい人は原作が好きな方、原作を知らない方でも楽しめる作品になっています。
気になった方は是非、映画館に足を運んでみてください。
キャスト
リョウ/フィリップ・ラショー/山寺宏一
カオリ/エロディ・フォンタン/沢城みゆき
パンチョ/タクレ・ダブリ/浪川大輔
ジルベール・スキッピー/ジュリアン・アルッティ/多田野曜平
ドミニク・ルテリエ/ディディエ・ブルドン/土師孝也
ファルコン/カメル・ゴンフー/玄田哲章
ヒデユキ/ラファエル・ペルソナ/田中秀幸
サエコ/ソフィー・モーゼル/一龍斎春水
コメント