映画『HUMAN LOST 人間失格』感想(ネタバレ)

太宰治の代表作の1つ「人間失格」を原案としたアニメーション映画『HUMAN LOST 人間失格』の感想(ネタバレ)です。

作品データ

公開日:11月29日

製作国:日本

配給:東宝映像事業部

上映時間:110分

主演:宮野真守

監督:木崎文智

公式サイト: https://human-lost.jp/

【全人間、失格】11月29日公開 劇場アニメ「HUMAN LOST 人間失格」Official Main Trailer 主演:宮野真守

おすすめ度

★★★★★★★☆☆☆(6/10)

あらすじ

「恥の多い生涯を送ってきました」

昭和111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。

大気汚染と貧困の広がる環状16号線外〝アウトサイド〟で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる〝大庭葉藏〟は、ある日、暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内〝インサイド〟へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。そこで〝ロスト体〟と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性〝柊美子〟に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。

暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男〝堀木正雄〟。正雄はいう。進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。

文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平均寿命120歳を祝う人類初のイベント〝人間合格式〟を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――

あなたは人間合格か、人間失格かーー

公式サイトより

感想(ネタバレ)

私は本作の原案になっている太宰治の「人間失格」という文学についてまったくの無知ですのでまたく偏見なく感想を述べることができていると思いおます。

本作は

哲学や社会問題を取り扱った芸術映画と映像や演出がすごい娯楽映画の二刀流で行こうとしてはりきりすぎちゃった作品

っていう感想をもちました。

本作はSF作品で舞台となるのは 医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京です。

この設定はすごい面白いと思いました。

私達人間、というよりもすべての生命に共通する恐怖である「死」を克服したり、GDPで世界一位、年金支給額1億円という聞いただけではとても理想的な世界ですが、実はこれを実現するには美しい自然を失ったり、労働時間が19時間も課せられるなどかなり犠牲を払ったもので本当に理想的なものと断言することはできません。

また年金が1億円もすべての人間に受給されるわけもなく、貧困層は上流階級の人間のために汚染された世界で医療が発達しすぎたせいで自殺することもできず、ただなんとなく生きているだけという日常をおくっています。

「死」がない「生」は本当に「生」と言えるのだろうか、一部の幸せのためにその他大勢が不幸で貧富の差が広がりすぎてもよいのだろうか。
こういった哲学的であったり、社会問題を組み込んだ設定はかなり面白かったです。

しかしこういった設定の世界ならばもっとじっくりコトコト物語を進めていってほしかったです。

話が進み、バイクアクションやバトルアクションなど見ていてワクワクするような映像を楽しむことができて、アニメーションにもしっかり力を入れて娯楽がしっかりあったんですが、その娯楽性が過ぎているなっていう印象を持ちました。

そのせいで深みを出せるようなストーリーが表面的なものになってしまって結局何がやりたかったのかがわからない映画でした。

ストーリー重視の作品か、伝えたいことを絞ってアニメーションに力を入れていたらもっと面白い作品になったと思います。

ちょっともったいないかなって思わされる作品でした。

キャスト

大庭葉蔵/宮野真守
柊美子/花澤香菜
堀木正雄/櫻井孝宏
竹一/福山潤
澁田/松田健一郎
厚木/小山力也
マダム/沢城みゆき
恒子/千管春香

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