ゾンビ映画にコメディ要素をふんだんに取り入れた映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の感想(ネタバレ)です。
前作『ゾンビランド』を鑑賞したい方はこちらも合わせてお読みください。
作品データ
公開日:11月22日
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:99分
主演:ウディ・ハレルソン
監督:ルーベン・フライシャー
公式サイト: https://www.zombie-land.jp/
おすすめ度
★★★★★★★★☆☆(8/10)
感想(ネタバレ)
「とにかく笑える」
本作はこれに尽きます。
前作で徹底的なコメディでゾンビ映画に新しさを植え付けた『ゾンビランド』ですが前作から10年経った本作でもゾンビが氷に舌をくっつけて舌をちぎってしまう場面(しかも同日に上映された『アナ雪2』でもエルサが登場シーンで同じような感じに氷に手をくっつけてしまう場面があったので余計笑えました)から始まり、どんどんエンジンが温まっていったかのように話が進むにつれて笑えてきます。
また前作でも同じようなことがありましたゾンビが集まってくる危険性が高くなるにもかかわらず 娯楽のために大きい音と強い光を出すような花火を打ち上げるというバカすぐるストーリー、最後にゾンビ無双するシーンもくだらなくぎて逆に面白いです。
そして本作はゾンビではない普通の人間の登場人物が増えて、これがまたいいキャラしてるんです!
前作はゾンビになっていない人間は4人しか登場しませんでしたが本作ではしっかり主演の4人以外にも人間が多数ゾンビ化せずに生き延びていることが判明しました。
その中で特に光っていたのがゾーイ・ドゥイッチ演じるマディソンです。
このマディソンという新キャラは全身ピンクの服を着た頭の弱いギャルなんですがなぜか一人でゾンビランドを生き延び、コロンバス達と行動をともにするようになります。
この新キャラが前作以上にギャグに厚みをつけていくことになります。
それまでいなかった頭の弱い女キャラが増えたことにより、彼女の空気を読めない言動がタラハシーやウィチタにイライラさせたり、そうなったと思いきや彼らがピンチになった時になんとなく行ったマディソンの行動がコロンバス達を助けるというギャップが面白いです。
そして女性の登場人物が増えたことによって異性の関係でもつれ合っているのがまた面白かったです。
前作の最後でコロンバスとウィチタが恋人関係になるような描写がありましたが10年経った本作でもその関係は続いていたんですがちょっとしたきっかけでその関係が壊れてしまいます。
そこに割って入ったのがマディソンです。
しかしウィチタもまだコロンバスのことが好きでコロンバスとマディソンがイチャイチャしているのを見ると嫉妬しているような姿を見せて可愛かったですし、あからさまにマディソンに対する対応が冷たく、一刻も早くマディソンの存在を消そうとしています。
そしてあることをきっかけでマディソンがいなくなってしまい、ウィチタはなんのためらいもなコロンバスが考えたゾンビランドで生き抜くためのルールの1つである「身軽であれ」を実行するためにマディソンの所有品を車から捨てて存在自体をなかったコトにします。
そういった本来ならばゾンビばかりになってしまって普通の人間のほうが少なくなってしまったゾンビランドで普通の人間が消えてしまったのに全く悲観することがない非現実的なことがコメディとしてとても面白かったです。
こういった笑いがあったのも新キャラして登場したマディソンの存在があってこそのものだったと思います。
マディソンの他にも様々な新キャラが登場し、そのキャラたちにも笑わせてもらえますがやっぱり強かったのはマディソンでした。
本作は『ゾンビランド』という作品の続編で前作を見ていないという方にはちょっと難しい映画かもしれませんが前作も本作も上映時間は90分位と短い映画なので鑑賞するのに時間がかかるものではありません。
ゾンビ映画ではありますが全くホラー系ではなく、コメディ映画なので血糊など表現がだめでないという方以外は何も考えずに楽しめると思います。
ぜひ前作を見ていないという方は前作もあわせて鑑賞してみてください。
キャスト
タラハシー/ウディ・ハレルソン
コロンバス/ジェシー・アイゼンバーグ
ウィチタ/エマ・ストーン
リトルロック/アビゲイル・ブレスリン
マディソン/ゾーイ・ドゥイッチ
ネバダ/ロザリオ・ドーソン
アルバカーキ/ルーク・ウィルソン
フラッグスタッフ/トーマス・ミドルディッチ
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