予想以上の面白さ!映画『記憶にございません!』感想(ネタバレ)

★★★★★★★★☆☆

THE 有頂天ホテル』や『素敵な金縛』の三谷幸喜監督がメガホンを取り主演”中井貴一”に加え、”ディーン・フジオカ”や”石田ゆり子”、”草刈正雄”など豪華俳優陣も出演した映画『記憶にございません!』の感想(ネタバレ)です。

作品データ

公開日:9月13日

製作国:日本

配給:東宝

上映時間:127分

主演:中井貴一

監督:三谷幸喜

公式サイト:https://kiokunashi-movie.jp/

映画『記憶にございません!』予告

おすすめ度

★★★★★★★★☆☆(8/10)

笑いの中に三谷監督の思いが詰まっている作品です。

では詳しく見ていきましょう。

あらすじ

病院のベッドで目が覚めた男。自分が誰だか、ここがどこだか分からない。
一切の記憶がない。
こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。
演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。
そう、なんと、自分はこの国の最高権力者だったのだ。
そして石を投げつけられるほどに……すさまじく国民に嫌われている!!!
部下らしき男が迎えにきて、官邸に連れて行かれる。
「あなたは、第百二十七代内閣総理大臣。
国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれています。
総理の記憶喪失はトップシークレット、我々だけの秘密です」
真実を知るのは、秘書官3名のみ。
進めようとしていた政策はもちろん、大臣の顔と名前、国会議事堂の本会議場の場所、
自分の息子の名前すら分からない総理。
記憶にない件でタブロイド紙のフリーライターにゆすられ、
記憶にない愛人にホテルで迫られる。
どうやら妻も不倫をしているようだし、息子は非行に走っている気配。
そしてよりによってこんな時に、米国大統領が来訪!
他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、
記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す!
果たしてその先に待っていたものとは……!?

公式サイトより

感想(ネタバレ)

終始笑いに徹している


本作を観ていて思ったのが“笑い“をかなり取りに来ているなという事です。

少し前に本作と同じように日本のお偉いさんんたちが堕落している事を描いた作品『新聞記者』という作品が公開されましたがあちらはストーリー、雰囲気共に終始暗くて描かれており、さらに一方的な目線で日本という国の腐敗を描いた作品で私個人としはあまり好感を持てるものではありませんでした。

しかし本作は政治の腐敗をメインのテーマにしながら監督が三谷幸喜というだけあって終始コメディ要素を忘れる事なく笑えるシーンがたくさんあり政治に興味がある人ない人、大人も子供も男も女も楽しめるように作られており『新聞記者』よりも幅広い人間が楽しめて個人的にかなり好感が持てました。

他の作品では若手俳優などに変な格好をさせて子供しか笑わないような演出でも本作では普通では想像できないような結構なベテラン俳優である中井貴一草刈正雄佐藤浩市などに変な変装をさせて老若男女問わずに笑えるような演出になっています。

また作中で暗殺をほのめかすような発言をした方思ったら「ええ、そういう意味?」って思わせるような笑いの取り方や主人公である黒田啓介が記憶喪失であるという設定をうまく利用した笑いの取り方など様々な方法を使って作品を通じて笑いの絶えない作品で楽しめるようになっています。

久しぶりに上映中の劇場内で多くに観客の笑いで包まれている作品に出会いました。

その中にも三谷監督の思いが伝わってくる


コメディ作品であってもメインテーマである政治家たちの腐敗ということに対する三谷幸喜の考えがしっかり伝わってくるのが本作の評価できる点です。

本作中にて“草刈正雄”が演じた官房長官は実は党内で総理大臣よりも権力を持っているとい設定は私たちの住む社会でも「影の権力者」と言われることもある官房長官を意識して作られたキャラクターでしょうし、政治家たちが国のために政治をするのではなく自分の政治家としての時間をいかに伸ばすかということしか考えていないということなどの日本の政治の現状を表現してくれています。

そうした中、政治家ならこうあってほしいというメッセージを感じ取れます。

現在、日本はアメリカに対して頭が上がらないような外交を行なっていますがこうしたアメリカに対する弱気な姿勢を改めてより日本や国民のためになるような外交をしてほしいというメッセージや政治家ではないですがマスコミは金や権力に媚びること無く、自分の正義を貫いて情報を発信してほしいというメッセージも感じ取れました。

そして一番は総理大臣には誇りを持って職務を全うしてほしいというメッセージ性を感じました

子供の頃、国を良くしたいと思い多くの人が憧れる総理大臣。

歳を重ねるにつれて総理大臣がどういった人間なのかを知るようになり総理大臣になりたいと大多数の人間が思わなくなっていくわけですが、小さい子供たちは総理大臣に憧れるものですからそういった子供が総理大臣になりたいと思い続けれるような総理であって欲しいということ、そして総理自身が保身に走るのではなく子供の頃に憧れた日本のためにという総理大臣像を全うしてほしいメッセージを感じました。

このように本作では老若男女問わずに楽しめるコメディ中にしっかりと社会に対するメッセージ性がある作品になっています。

三谷監督の次回作にも期待したいです。

本作が気になった方はぜひ劇場に足を運んでみてください。

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