アニメ化もされ週刊ヤングジャンプ連載中の人気漫画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の実写映画の感想(ネタバレ)です。
作品データ
公開日:9月6日
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:113分
主演:平野紫耀
監督:河合勇人
公式サイト:https://kaguyasama-movie.com/
おすすめ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3/10)
今までで見た映画の中で一番帰りたいと思った作品でした。
では詳しく見ていきましょう。
あらすじ
将来を期待されたエリートたちが集う私立・秀知院学園。頭脳明晰・全国模試上位常連の生徒会長・白金御行(平野紫耀)と、文武両道で美貌の持ち主・大財閥の娘である生徒会副会長・四宮かぐや(橋本環奈)はお互いに惹かれ合っていた。
公式サイトより
しかし、高すぎるプライドが邪魔して、告白することが出来ずに、半年が経過ー。
素直になれないまま、いつしか自分から告白することが「負け」という呪縛にスライドしてしまった2人は「いかにして相手に告白させるか」だけを考えるようになっていた。
天才だから…天才であるが故に、恋愛にだけはとっても不器用でピュアな2人による、相手に「告らせる」ことだけを追い求めた命がけ(!?)の超高度な恋愛頭脳戦!果たして勝敗は!?そして2人の初恋の行方はー?
感想(ネタバレ)
ラブコメ漫画実写の天才
本作の監督である河合勇人は昨年、週刊少年ジャンプ史上最長の連載ラブコメ作品であった『ニセコイ』も中島健人と中条あやみの主演で実写化させ興行収入が約5.5億円という原作を汚すような結果を生み出した監督なんですがこりずにまた人気ラブコメ漫画の実写化。
今度は週刊ヤングジャンプで大人気連載中の『かぐや様は告らせたい』ときました。
『かぐや様は告らせたい』は物語の展開的に主演の2人は一人二役できるような演技力が必要にも関わらず学園モノということで実写化するならば最高でもでも20代前半でなくてはならなくなってしまい、さらにルックスも良くなくてはならないというかなり難しい作品にも関わらず実写化を実現させるという天才っぷり。
私もかなり期待していましたし一般的な期待値の高さからか100人以上入る劇場の中には15人も人が入っており、本編が始まると10分で帰りたくなるほどとてもとても面白いものでなんなら今年見た映画の中でも一番と言っていいほどのものでした。
とまあ冗談はさておき本作の監督の河合勇人は過去に『チアダン』や『俺物語』などでそれなりの評価を受けた監督ですし、最近話題のNetflixのオリジナル作品である『全裸監督』でも監督を務めるなどもしている方なので一概にクソな監督なわけではないと思うので今後、彼にはしっかり作品を選んで映画を制作していただきたいものです。
それかもういっそ割り切って同じジャンプ系の漫画である『ToLOVEる』や『ぼくたちは勉強ができない』、『いちご100%』、ジャンプ以外にも『五等分の花嫁』や『からかい上手の高木さん』などのラブコメ漫画を実写化して稀代のクソ監督として名前を残すのも面白いかも知れません。
こうした作品のファンの批判に屈せずそこまでやったら逆に最後まで河合監督を応援していこうと思います。
出演者たちがかわいそう
先程の言及しましたが本作の主人公の白銀御行と四宮かぐやの2人は実際の言動と心のなかで思っていることが違うというキャラクターのため役者の人は一人二役を演じなくていはいけないたかなりの演技力が必要となります。
そんな中この2人のキャラクターを演じたのは演技の経験がまだそれほどない平野紫耀と実写版『銀魂』でアイドルとしてのイメージをいい意味で壊してはいますが演技力の面ではそれほど評判の良くない橋本環奈の2人です。
そんな2人がハードルの高いキャラクターを頑張って演じていたんですがやはり見ていて悲しくなりました。
この2人に無駄に笑いを取りに行かせようとして逆に滑っていましたし、佐藤二朗のおもしろくないアドリブ?に付き合わされて一緒に滑ったみたいになっていて本当に可愛そうでした。
また演出の仕方が悪いせいで原作やアニメを見ていないひとには伝わらないようなシーンあります。
そしてラストは見るに耐えない恥ずかしい学芸会をやらされるという今後の成長の可能性のある若い彼らの役者人生の黒歴史の1ページとなるような作品でした。
良かった点
まあこれだけディスっているわけですが本作でも良かった点は4つくらいありました。
それが橋本環奈のちん◯ん発言、石上会計、白銀の父、白銀の妹の圭ちゃんの4つです。
橋本環奈の口からちん◯んという言葉が聞けるのは本作だけでしょう。
原作にもありますがかぐやがちん◯んという言葉にかなり敏感に反応してしまうシーンが本作でも描かれているんですがこれは橋本環奈好きにはたまらないものでしょう。
私個人としては橋本環奈がちん◯んと発したのを聴いて少し興奮しました。
石上会計はすこし改変はされていましたが演じた佐野勇斗の演技が良かったためか根暗で自己否定が強い感じやリア充や藤原書紀に対しては厳しき物言いをするというキャラクターがうまく出されていて笑えるシーンもありました。
白銀の父は原作からかなり改変されておりかなりクズやゴミという言葉が似合うようなキャラクターでしたがこれがかなり面白かったです。
白銀父は全く働かないというキャラクターになっており息子である御行がもらってきた映画のチケットを盗もうとしたり、働きもせず御行の自転車を使ってゲーセンに行こうとしているクズっぷりが見ていて面白く私個人としては本作で一番好きなキャラクターでした。
そして圭ちゃんはとりあえず可愛いい。
演じているのは誰だか分かりませんが普通に顔は可愛いですし、ツンの部分が良かったです。
原作では反抗期のため大好きな兄の御行に対して冷たい態度を取ってしまう圭ちゃんですが本作では御行に対するツンの部分は見られまぜんでしたがクズな父に対して罵っている場面が多く、見ていて面白かった。
圭ちゃんの登場シーンがもっとあったらなと思いましたね。
とまあ本作をディスったわけですが個人的には好きなシーンは少しはありました。
そうではあっても本作は高く評価できる作品では無かったと思います。
画像: (C)2019 映画「かぐや様は告らせたい」製作委員会 (C)赤坂アカ/集英社
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