『アラジン』に続きディズニーの名作アニメーション作品であり舞台になるほどの人気作『ライオン・キング』を実写化。
映画『ライオン・キング』のレビューです。
作品データ
公開日:2019年8月8日
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
上映時間:119分
主演:ドナルド・グローバー
監督:ジョン・ファヴロー
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/lionking2019.html
おすすめ度
★★★★★★☆☆☆☆(6/10)
ディズニーによる映像技術の自慢映画。
では詳しく見ていきましょう。
あらすじ
命あふれるサバンナの王国プライドランド。その王であるライオン〈ムファサ〉に、息子〈シンバ〉が誕生する。だが、シンバはある“悲劇”によって父ムファサを失い、王国を追放されてしまう。新たな世界で彼は仲間と出会い、“自分が生まれてきた意味、使命とは何か”を知っていく。王となる自らの運命に立ち向かうために―。
公式サイトより
感想(ネタバレ)
映像が素晴らしすぎる
本作を見て誰しもが思うことでしょう。
「これは本当にCGなんだろうか」
それくらい本作のCGはリアリティがあります。
主人公である”シンバ”や”ムファサ”などライオンたち、ミーアキャットの”ティモン”、イノシシの”プンバァ”などの動物たちの毛並みなどを始めとする容姿や歩いたり走ったりする動きなんかはディスカバリーチャンネルで見るような動物たちです。
動物たちだけでなく動物たちが活躍する大自然もかなりリアリティがあるもので草の一本一本、木の葉の動きなどはテレビで見るようなアフリカのサバンナそのものですし、スクリーン内で巻き起こる砂埃や砂漠を歩いた後に残る足跡、水たまりの上を走った後に起こる波紋などかなりリアリティがあるものに仕上がっています。
また動物たちにピントを合わせたカメラワークを表現する時には実際にカメラで映像を撮っているように背景がぼかされたりしていて細かいところまで表現されているなって驚かされました。
ディズニー、というよりハリウッド映画はかけている製作費のレベルが違うからと言われるかもしれませんが、もし同じ額の製作費を日本の映画製作会社に出したとしても本作と同じレベルのCGは絶対に作れないでしょう。
日本のCGとはレベルの違ったもので素晴らしいものです。
来年のアカデミー賞やその他の大きな賞レースにおいて本作が視覚効果系の賞にノミネートされるのは間違いないでしょうし、賞自体を獲得するナンバーワン候補と言っても過言ではないでしょう。
それくらい素晴らしい映像でした。
音楽もさすがはディズニー
6月に上映された同じくディズニーの『アラジン』に続き本作でもミュージカル調の音楽は見ている人みんなを楽しませてくれます。
この曲を聴けばアフリカのサバンナを浮かべてしまうほどにもなり、ライオンキングといえばこの曲みんなが思う名曲「サークル・オブ・ライフ」や聴いている人間みんなが楽しい気持ちになれる「ハクナ・マタタ」などアニメーション版の『ライオン・キング』から引き継がれた名曲を聴いているとさすがディズニーだなと思わされました。
でも欲を言うならばもっと曲を増やしても良かったと思いますし、アニメ版には無かった本作オリジナルの曲をもっと増やしてくれていたらなって思いましたね。
話自体は面白くない
映像自体は素晴らしいものでしたし音楽なども聴いていて楽しくなりましたが正直ストーリーなどは面白くありませんでした。
はじまった時は本作の映像美に驚かされて素晴らしい作品を見ているなって思ったんですが時間がたつにつれて退屈だなと思うようになってきました。
ティモンととプンバァというコミカルな要素を持つキャラが出てくるようになって作品全体に明るさみたいのが出てきてからは登場前までほどの退屈はなくなりましたが、それでも作品全体的に退屈さを感じました。
6月に上映された実写版『アラジン』が良すぎただけに本作は同じディズニーアニメを実写化した作品として比べてしまい、ストーリーに物足りなさを感じてしまいます。
本作はただのディズニーによる映像技術の自慢映画なのかなって結論に至りました。
画像: (C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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