人気ゲームシリーズ『ドラクエ』の5作目『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』をアニメーション化した作品『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のレビューです。
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作品データ
公開日:2019年8月2日
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:103分
主演:佐藤健
監督:山崎貴
公式サイト:https://dq-movie.com/
おすすめ度
★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
ユア・ストーリー。。。。。
では詳しく見ていきましょう。
あらすじ
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。 その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。 旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。 しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――
公式サイトより
それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。 父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。 果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?
感想(ネタバレ)
動きがまさにドラクエ
本作が始まって一番初めに思ったのが「動きがドラクエだ!」ってことです。
PS2以降のPSハードもしくはWii以降の任天堂のハードでドラクエをやったことがある方は分かるかもしれませんがドラクエの勇者(主人公)って動くとき、走るときって上に飛び跳ねるような動きになるんです。
他にもキャラクターたちが話しているときにのジェスチャーが大げさであったり、わざとらしい反応であったりとドラクエというより日本のRPGが全体的にそういった反応をしますね。
今のアニメーション技術的にはもっとスムーズな動きとか自然な動きとかはできると思いますし本作のフル3DCGならなおさらそういった動きができると思うんですがあえてしていなかったんでしょう。
ドラクエらしさというものがみれてよかったです。
私がドラクエ5をプレーした時のハードはDSだったのでそこまでなんとも思いませんでしたが本作の初っ端がドラクエ5のスーファミ版のプレー風景から始まったのでスーファミでドラクエ5をやっていた世代の方は興奮するような演出になっておりました。
ビアンカが可愛い
先程も言及しましたが私がドラクエ5をプレーしたのはオリジナルからリメイクされたDSでプレーしたのでオリジナルのスーパーファミコンのドット絵ほど分かりづらいものでもなかったですがDS版もそれほどキャラクターの顔がわかりやすいものでもありませんでした。
ゲームのパッケージにうつっているものでしかキャラクターの顔がよくわからないというのが当時のドラクエでした。
そんな中、本作で初めてドラクエ5のキャラクターたちが命を与えられたように動くキャラクターとして活躍して、動くビアンカ、動くフローラをみれたのは嬉しかったですね。(DS版ではデボラというじゃじゃ馬娘が3人目の花嫁候補として登場しましたが本作には登場しませんでしたね。)
さらにビアンカのデザインが変わっており普通に可愛かった。
本作でビアンカが初登場したときに「ビアンカってこんなに可愛かったっけ?」と思ったことから始まり、ビアンカの酔っ払っている姿、赤面する顔、涙を流す顔、何もかも可愛かったです。
わたしを含めビアンカを花嫁にしていた方にはたまらないものだったでしょう。
ユア・ストーリー。。。
まあ、ここまでは本作の良かったところを語ってきたわけですし、正直途中退屈なシーンも結構ありましたがビアンカの可愛さもあり許せていました。
しかし、本作で何よりも許せなかったのがラスト。
タイトルにもなっている「ユア・ストーリー」の意味が判明したときです。
原作では中ボスくらいの扱いのゲマを倒して(裏ボスであるエスタークを除く)ラスボスであったミルドラースが登場すると思ったら謎のオリジナルキャラクター(エンドロールを見るに一応キャラ名はミルドラースらしいんですが見た目は全然ミルドラースじゃないです)が登場し、本作の世界がどういうものかという説明を開始。
そのミルドラース(仮)の説明によると主人公のいる世界は人間によって作り出されたドラクエ5の世界を再現した仮想世界(VR?)でミルドラース(仮)さんはその世界に侵入したウイルス的な存在で子供のようにゲームを楽しむ主人公を倒そうとする。
そんなミルドラース(仮)さんを主人公が「ゲームは俺のもう一つの世界だ」的な事を言って倒してタイトルを回収して終了。
これを観た瞬間もう呆れましたね。
ビアンカがいくら可愛くても許せませんでしたね。
せめてゲマを倒したところで終わってくれていたらもう少しはマシでしたね。
この作品の前の週に本作で監督を務めた山崎貴同じく監督を務めた『アルキメデスの大戦』が公開されて面白く、本作も期待していたんですが期待はずれの作品でした。
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