新海誠の新たな挑戦! 『天気の子』 感想(ネタバレ)

★★★★★★★★★☆

2016年に公開された『君の名は。』で社会現象を巻き起こした新海誠の最新作『天気の子』のレビューです。

過去の新海誠作品を鑑賞したいという方はこちらも合わせてご覧ください。

作品データ

公開日:7月19日

製作国:日本

配給:東宝

上映時間:114分

主演:醍醐虎汰朗、森七菜

監督:新海誠

公式サイト:https://tenkinoko.com/

映画『天気の子』スペシャル予報

おすすめ度

★★★★★★★★★☆(9/10)

『君の名は。』とは違った良さがある。

では詳しく見ていきましょう。

あらすじ

「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった

公式サイトより

感想(ネタバレ)

本作はTOHOシネマズ新宿でみるべき!


本作、というより最近の新海誠作品は新宿の描写が多く描かれていましたが本作はこれまで以上に新宿という舞台が重要な役割を果たしていましたし、特に「TOHOシネマズ新宿」のある歌舞伎町が結構重要な役割を果たしていますし、作中に「TOHOシネマズ新宿」も描かれています。

私は公開前、本作が公開日と一緒にオープンして本作のIMAX規格がオープニング作品ともなっていた池袋の「グランドシネマサンシャイン」で鑑賞しようと思っていたのですがチケットの販売開始と同時に購入サイトに入ろうとすると混雑のためか入れずに断念して渋々「TOHOシネマズ新宿」での鑑賞を決めたんですが鑑賞してみると作品の舞台にもなっているここで見てよかったなって思いましたね。

地方に住んでいる方には難しいかもしれませんが「TOHOシネマズ新宿」は行動範囲内という方はぜひここで鑑賞することをおすすめします。

鑑賞後にすぐに聖地巡礼も行えます。

正直期待はしていなかった


私自身、新海誠の監督作品は結構好きなんですが鑑賞前は正直あまり期待はしていませんでした。

上映の1週間か2週間前くらいには会見でまだ作品は完成していないということを発表したり、好みの別れる作品だみたいな言い訳クサい発言なんかもしていました。

さらに本作において重要なキャラクターである”夏美”というキャラクターに演技で酷評を受け続けている本田翼を起用するなどどうしてもマイナスなイメージが拭えませんでした。

しかし始まってみるとこうしたものがいい意味で裏切られたなと感じました。

本田翼が声を当てた”夏美”が登場したときも棒読みでなく違和感なく受け入れることが出来ましたし、新海誠作品特有の描写の美しさもあり時間が立つにつれて映画どんどん引き込まれていきました。

公開直前まで編集をしていたのはこのクオリティの高さを表現するためだったのかと納得しました。

たしかにストーリー的には賛否が別れるようなもので、恐らく歳を重ねるごとに否定的な意見が目立つような作品なんだろうなと思いましたが私個人としてはフィクション作品としてとてもおもしろい青春ストーリーだと思えました。

まあ気になった点がるとしたら本作でスポンサーとなっていた「サントリー」や「日清食品」、「バイトル」といった企業の宣伝が作中でこれでもかってくらい行われていたことですかね。

『君の名は。』での成功を考えればこんなにもスポンサーに媚びを売る必要は無いんじゃないかって思いましたね。

人間の本質的な部分を捉えた作品


新海誠の前回作品である『君の名は。』では瀧と三葉のラブストーリーの中で落下する流星群から死傷者を出さないために行動するというようなみんな幸せハッピーエンド的なストーリーが展開されていましたが、今回はその逆。

好きな子と一緒にいる居続けるためにその他大勢を犠牲にするか、その他大勢のために好きな子一人を犠牲にするかというストーリー展開でハッピーな人間がいる一方でアンハッピーな人間もいるという終わり方した。

恐らく新海誠が公開前に言及していた賛否が分かれるというのはこの事だったのでしょう。

『君の名は。』のときはみんな幸せハッピーエンドな展開で終わり方に関しては賛否というのはあまり別れず賛成多数の作品でした。

しかし本作では主人公”帆高”がヒロインである”陽菜”を救うために東京という都市一つを犠牲にして終わります。

この終わり方は必ずしも万人受けするようなものでは無いですが主人公たちに人間味みたいなものを感じたので私個人としては好きです。

「自分(もしくは愛する人)が一番大事」

こんなことは社会に生きる誰しもが思っていることでしょうし、人間とはこういうものだと思います。

こういった人間味のあるエンディングだったの良かったです。

もし今作でも『君の名は。』の時みたいに全員が生き延びられてハッピーエンドな感じだったり、日本のラブストーリーにありがちな大切な人を失ったみたいエンディングだったらありきたりすぎてここまで良い作品にはならなかったでしょう。

もちろん本作のエンディングに関しては否定的な意見も多いと思いますがそういった部分もわかった上で本作のようなエンディングにした新海誠は評価されるべきだと私は思いました。

『君の名は。』での大ヒットからのさらなる先を目指した新海誠の新たの挑戦のようなものを感じました。


画像: (C)2019「天気の子」製作委員会

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