前作超えなるか?『トイ・ストーリー4』 感想(ネタバレ)

★★★★★★★★☆☆

アカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した『トイ・ストーリー3』の正当な続編『トイ・ストーリー4』のレビューです。

『トイ・ストーリー』シリーズを見たい方はこちらも合わせてお読みください。

作品データ

公開日:7月12日

製作国:アメリカ

配給:ディズニー

上映時間:100分

主演:トム・ハンクス

監督:ジョシュ・クーリ

公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

おすすめ度

★★★★★★★★☆☆(8/10)

アニメーションのクオリティが高すぎる!

では詳しく見ていきましょう。

あらすじ

“おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”―― 新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズら仲間たちの前に現れたのは、彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。しかし、彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会いを果たす。そしてたどり着いたのは見たことのない新しい世界だった。最後にウッディが選んだ“驚くべき決断”とは…?

公式サイトより
「トイ・ストーリー4」日本版予告

感想(ネタバレ)

アニメーションのレベルが高すぎる!!


1995年にディズニー・ピクサーが初のフル3DCGの長編アニメーション映画『トイ・ストーリー』を公開してから早23年。

技術の進歩ってすげえなって思わされるくらい本作のアニメーションのクオリティが化物レベルで高いです。

本作を観るために『トイ・ストーリー』シリーズを1から見直したんですが『トイ・ストーリー』のアニメーションのレベルは23年前の作品でも十分レベル高いです。

1995年の日本のアニメを調べてみたんですがテレビアニメでいうと『新世紀エヴァンゲリオン』、アニメ映画でいうとジブリの『耳をすませば』などもちょうどこの年でもちろん『エヴァ』や『耳をすませば』も素晴らしい作品ですがやはり作画からつくられたアニメのため「画」って感じがします。

一方『トイ・ストーリー』はフル3DCGでつくられたため23年前の作品でもアニメなのに「リアリティ」を感じました

ウッディ”や”バズ”を始めとするおもちゃたちは本物のおもちゃが動いているように見えますし、彼らが活躍する舞台である子供部屋なども本物の子供部屋で撮影したんじゃないかって思わされるくらいリアルです。

しかし本作ではさらに「リアリティ」が増しています

本作では主に移動遊園地でストーリーが進むんですが遊園地内のメリーゴーラウンドや射的ゲームなどのクオリティはもちろんですが何よりすごいと思ったのが”ボー・ピープ”が陶器製の人形だということはわかったという点です。

恥ずかしながらこれまで私は”ボー”はリカちゃん人形的な普通のおもちゃ程度にしか思っていなかったんですが本作を観て「やけに”ボー”がテカってるな」と思っていたら作中で”ボー”の腕が折れてその時に”ボー”は陶器製の人形だったんだって気づき「だから”ボー”はあんなにテカっていたのか」と納得しました。

”ボー”が陶器製の人形ということを知っている方ならばこの”ボー”の表現に感動すると思います。

本作と同日に公開された『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』もフル3DCGの作品なんですがCGの点だけを比べるとレベルが違いすぎてビビります。

やはり20年以上のフル3DCGでアニメを作ってきた歴史と経験は伊達じゃないんだなって思い知らされました。

メインヒロイン大活躍


『トイ・ストーリー』シリーズの一作目から登場しており、登場当初からなんだか”ウッディ”といい感じの雰囲気となっていた”ボー・ピープ”でしたが、メインストーリーではあまり登場することはなく、『トイ・ストーリー3』では冒頭に一瞬だけ登場しただけで元の持ち主だったアンディが手放してしまったため出演はありませんでした。

しかし本作ではこれまであんまり活躍しなかった”ボー”が大活躍します

まず『トイ・ストーリー3』では語られなかった”ボー”がどのようにしてアンディの元から手放されたかということが語られ、その後本作から新たに登場する”フォーキー”を救出しようとしている”ウッディ”と偶然再会を果たし”フォーキー”救出を手助けします。

本作以前の”ボー”は行動派というより”ウッディー”の精神的な支えとして彼を慰めるような物静かなお嬢様のようなキャラクターでしたが、アンディの元から手放されていろいろあったために本作ではそんなイメージが180度変わるような破天荒な女の子に変わっていました。

これまでの『トイ・ストーリー』シリーズは”ウッディー”と”バズ・ライトイヤー”のダブル主人公のような形でしたが本作では”ボー”が”バズ”のポジションをとり”ウッディー”と”ボー”のバディものとなっており昨年上映された『アントマン&ワスプ』のように賢い女ヒロインが間抜けな男ヒーローを手助けしながらミッションを遂行するという感じの構図となっており本作では”ボー”が大活躍します。

無限の彼方へさあ行くぞ


トイ・ストーリー3』で誰もが認めるようなすばらしい終わり方をした『トイ・ストーリー』シリーズでしたが本作ではまた違ったエンディングでした。

トイ・ストーリー3』では”ウッディー”達の持ち主だったアンディが成長するに連れておもちゃで遊ばなくなったために自分が大切に使っていたおもちゃ達を大切に使ってくれるであろう人(ボニー)にあげるという選択をして、あげる側も貰う側もそして遊んでもらえるおもちゃたちも幸せになるような終わり方でした。

しかし本作では外の世界は広いということに気がついた”ウッディ”が持ち主のボニーの元から離れてボーらと共に旅に出るという終わり方でした

前作の終わり方が良かったゆえに本作のエンディングに関しては賛否があると思いますが私個人としてはこのエンディングはありだったと思います。

前作までは持ち主であったアンディの一番であった”ウッディ”はアンディのために他のおもちゃ達をまとめたりしてできる限り全てを尽くそうとしましていました。

しかし本作では”ウッディ”達の持ち主がボニーに移りウッディは一番でなくなって代わりにボニー自身が作った”フォーキー”が彼女の一番になり、彼女の近くに”ウッディ”がいるにもかかわらず”ウッディ”には目もくれず”フォーキー”を求めます。

そこで”ウッディ”はおもちゃとしてボニーに必要とされていないということに気が付き、さらに本作での冒険で世界の広さを知り、親友の”バズ”に背中を押されたこともあり新たな旅立ちを決意します。

おもちゃは遊ばれなくなったらおもちゃではなくなると思いますし、他におもちゃを求めている子供も外の世界に必ずいるはずでさらにはおもちゃだとしても愛し合っている”ボー”と一緒に居続けるという権利があっても良いと思います。

今回のウッディの旅立ちは意思を持つおもちゃのその後としての一つの答えとして正しかったのではないかと思います。

”バズ”がいつも言っていますが”ウッディ”は本作で「無限の彼方へ」旅に出たのでしょう。


画像:(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

コメント

タイトルとURLをコピーしました