キャラ設定、アクションが面白い映画! 『ザ・ファブル』 感想(ネタバレ)

★★★★★★★☆☆☆

週刊ヤングマガジンで連載中の南勝久の人気漫画『ザ・ファブル』を江口カンがメガホンを取り、主演を岡田准一が務め実写化。

その映画『ザ・ファブル』のレビューです。

作品データ

公開日:6月21日

製作国:日本

配給:松竹

上映時間:123分

主演:岡田准一

監督:江口カン

公式サイト:http://the-fable-movie.jp/

映画『ザ・ファブル』スペシャルトレーラー(よりドラマチック編)

おすすめ度

★★★★★★★☆☆☆(7/10)

キャラの設定も面白く、アクションも良かったです。

では詳しく見ていきましょう。

あらすじ

どんな相手でも6秒以内に殺す。
“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会では誰もが「伝説」と恐れ、その存在の真偽さえ訝しがられる男。
“ファブル”を育てあげたボス(佐藤浩市)は、あまりにハイペースで仕事をこなし続ける彼に、ある指令を与える。
「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」
ボスには絶対服従の彼は“佐藤アキラ”という偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹のフリをして大阪の街へ。
ボスのツテで真黒カンパニーの社長=海老原(安田顕)に世話になりながらも、
生まれて初めて、一般社会に溶け込もうと真面目に努力し始める。
毎日ヒマをもてあまし飲み歩くヨウコとは対照的に、ボスからもらったインコを大事に育てたり、アルバイトをしてみたり。
街で偶然出会いバイト先を紹介してくれたミサキ(山本美月)や、バイト先の社長=田高田(佐藤二朗)とも徐々に親しくなっていき、普通の生活を満喫し始めるアキラ。「プロの普通」を目指し精進する日々だったが、周囲はアキラを放ってはおかない。
海老原の弟分で出所したての小島(柳楽優弥)と組織の現幹部=砂川(向井理)の確執、ファブルを伝説のレアキャラのように執拗に追い続ける若き殺し屋=フード(福士蒼汰)などが少しずつ、確実にアキラの穏やかな日常に忍び寄る。
そして事件は起こった――。実はある過去を持つミサキが、拉致されてしまったのだ。
ヨウコと共にミサキの救出に向かうアキラ。そこに「絶対に殺してはいけない」というボスの鉄の指令が立ちふさがった時、アキラは自分のこの並外れた能力が初めて「人を救うこと」に使えるのではないかと気付き始める。
だがそこには想像を絶する強敵と、いくつもの罠が待ち受けていた。
果たしてアキラは「殺さず」の指令を守り通せるのか?
そして平和な毎日は戻ってくるのか……!?

公式サイトより

感想(ネタバレ)

設定が面白い


岡田准一演じる本作の主人公である”ファブル”こと佐藤明という人間の設定がとにかく面白いなと思ったのが本作の一番の印象です。

どんな相手でも6秒で相手を殺す天才の殺し屋であったファブルは本作序盤にボスの命令で1年間殺しなどはせずに一般人として暮らせと指令を与えられ、大阪に行き一般人として暮らすことになります。

しかし子供の頃から殺し屋として育てられてきたファブルは「普通」を心がけても言動が一般人とかけ離れています。

まず普通に生活している時には感情を外に出さずいつもポーカーフェイスのような無表情で何を考えているかわからないような態度。

さらに子供の時に山でサバイバル生活をさせられた事により食事の仕方や食べてきたものも一般の人とはかけ離れており、枝豆は皮ごと食べ、サンマは頭からワイルドにいくスタイル。

そんなファブルですが作中登場するお世辞にも面白いとは言えないお笑い芸人”ジャッカル富岡”(宮川大輔)のネタを見た後は大笑いしたり、極端な猫舌のため熱いものを口に入れた瞬間にオーバーリアクションをとったりと普段の無表情とのギャップが面白いと思いましたし、一般人として暮らすように指令を出されたためファブル自身が思っている「普通」を一生懸命やろうするのが可愛かったです。

こんなふうに子供の頃から殺し屋として育てられてきたため、いつもは無表情ですが感情を表に出す時には爆発的なリアクションを取ったり、「普通」がわからないというファブルというキャラクターの設定が面白かったです。

アクションも良し


本作は岡田准一が演じた”ファブル”のアクションがアクションシーンをほとんど占めていおり、コメディ面の多い作品だったのでアクションらしいアクションと言えば最後くらいでしたがそこでの岡田准一のアクションがとにかくすごかったです。

岡田准一の素早い動きからの正確に狙ったところを拳銃で弾を撃ちまくるガンアクションや相手を無力化する格闘技、どこぞの蜘蛛ヒーローのように壁をスマートに登るシーンなんかもすごく和製ジャッキー・チェンを観ているかのような感じでした。

しかも本作では岡田准一はファブルのマスクをかぶっているのでスタントマンを使うことも簡単であったのにもかかわらずスタントマンを使うこと無くアクションシーンの撮影を行ったらしく、まさにジャッキーチェンですよね。

そして本作のアクションをみてふと思ったんですが任侠映画やヤンキー映画って日本の映画業界にはぴったりなアクション映画の中のジャンルなんじゃないだろうかって。

洋画のVFXやSFXをバリバリに使っているアクション映画を観ているとやはり邦画のそういったものを表現しようとしているアクションシーンは物足りなさや安っぽさを感じます。

それもそのはずハリウッドで作られている映画は製作するのに日本で作られている映画では考えられないほどの額のお金が動いており、日本の映画業界にそれに対抗するものを作れというのも酷なものです。

そのため鑑賞してもあまり満足感を得られないと考えていた私はできるだけ邦画をみないようにしていました。

しかし昨年、大ヒットした映画『カメラを止めるな!』を鑑賞した時に衝撃を受け、映画製作にお金をかけない日本の映画業界も捨てたもんじゃないと思い、そこから邦画も結構鑑賞するようになりました。

でもやっぱりお金がたくさんかかるアクション系の邦画はあまり観ることはありませんでした。

つい2ヶ月ほど前に上映されたアクション映画である実写版の『キングダム』を観て、かなりの満足感を得ましたがやはりあの作品は日本の映画史上でも最もお金をかけられた作品であり、だからこそあれ程の満足感を感じることができたんだろうと思っていましす。

しかし本作を観て任侠系やヤンキー系のアクションって他のSF系やファンタジー系のアクション映画と比べてコスパよく迫力のある映画が作れて日本にピッタリのアクション映画なのではないだろうかって感じました。

個人的には任侠系やヤンキー系の作品は血なまぐさすぎたり、男臭すぎるのであまり好きではないのですが、本作はコメディ要素のほうが強いためこういったものがあまり好きでない方でも楽しめると思います。


画像: (C)2019「ザ・ファブル」製作委員会

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