空母いぶき 感想(ネタバレ)

★★★★★☆☆☆☆☆

作品データ

公開日:5月24日

製作国:日本

配給:キノフィルムズ

上映時間:134分

主演:西島秀俊

監督:若松節朗

公式サイト:http://kuboibuki.jp/

おすすめ度

★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)

ツッコミどころが多い作品です。

では詳しく見ていきましょう。

あらすじ

20XX年、12月23日未明。未曾有の事態が日本を襲う。沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、わが国の領土が占領されたのだ。海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じた。その旗艦こそ、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦《いぶき》だった。計画段階から「専守防衛」論議の的となり国論を二分してきた《いぶき》。艦長は、航空自衛隊出身の秋津竜太一佐。そしてそれを補佐するのは海上自衛隊生え抜きの副長・新波歳也二佐。現場海域へと向かう彼らを待ち受けていたのは、敵潜水艦からの突然のミサイル攻撃だった。さらに針路上には敵の空母艦隊までもが姿を現す。想定を越えた戦闘状態に突入していく第5護衛隊群。政府はついに「防衛出動」を発令する。迫り来る敵戦闘機に向け、ついに迎撃ミサイルは放たれた……。

公式サイトより

感想(ネタバレ)

前評判の悪さ


本作は原作からの改変や首相役を演じた佐藤浩市の発言によって前評判がかなり悪いものとなっていました。

この件に関しては様々な意見がありますよね。

まあ本作の感想の前に少し私の意見を述べさせてもらいます。

まず原作からの改変の件について。

これに関しては私個人としては反対です。原作のある作品を原作のまま映画のタイトルに使うのならば原作に忠実作られるべきだと思いますし、そうしないのならば映画のタイトルを変更し、その原作作品を原案として映画を制作されるべきだと思います。

原作ファンの方からしたらふざけるなとなるのはわかります。これでつまらない作品にでもなったらたまったもんじゃないですよね。私も私の好きな漫画がそうなったら憤りを感じると思いますし、感じた作品はいくつもあります。

まあ私は本作の原作は知らないので普通に鑑賞しに行きましたが。。

そしてもう一つの佐藤浩市の発言について。

これはもう日本のメディアの汚さと日本人のネットリテラシーの低さを感じましたね。

最近の日本のメディアは発言の一部だけを切り取ってニュースとして発信する汚いやり方はするようになりましたね。それを真に受けて原文を読まないまま発言者に対して批判する一部の人間のネットリテラシーの低さ。

少し前にも野球選手のイチローの発言の一部だけを切り取りニュースにしてイチローが批判されるということがありましたよね。

今回の件で原文を読んでなお佐藤浩市を批判するという方はそれはそれで良いんですが発言の一部を切り取って発信したメディアを完全に信じ切っている方は自身のネットリテラシーの低さを知ったほうが良いと思います。

頭脳戦と日本理念の素晴らしさ


ではそろそろ本題に。

本作の見所は西島秀俊演じる主人公の秋津竜太の様々な駆け引きにあると思います。

空母いぶきの艦長を務める秋津ですが日本の軍事戦略である専守防衛の上でいかに戦闘を行うか、戦闘を戦争に拡大させず講和を行うため相手の空母や戦艦に対していかに被害を減らすか、それと同時に味方への被害も最小限抑えるためにいろいろ考えながら戦闘の指揮をとっているところが良かったです。

正直最初は味方が攻撃されて死者も出ているのに後の戦火拡大を防ぐために相手に対しての攻撃をためらっている首相や自衛隊の人間たちを見て「じれったい奴らだな、味方がやられたんだからすぐさまに報復すべきだろう」って思っていたんですが、話が進み彼らの意見を聞いているうちにこういうところが日本の良いいところで戦後一度も戦争を行っていない所以なんだろうなって思いました。

洋画の観すぎで悪が死んだり、罰を受けるのは当たり前という考えを最近持つようになってきた私ですが本作を見てそういった考えは改められましたし日本の理念の素晴らしさを感じました。

気になる点も多々


気になる点もいくつかありました。

まずはCGですね。

ジャンルで言ったらミリタリーアクションのためもちろんCGも多用されているんですがこれがまたチープ感が目立ちます。

爆発のシーンや戦闘機が飛びシーンなんかが本作では結構登場するんですが映像にCGが貼り付けられてる感をかなり感じます。

ハリウッドなんかと比べるのはかけられている制作費が圧倒的に違いすぎるので良くないとは思いますが最近の邦画と比べても本作のCGは安っぽく感じると思います。

もう一つは設定ですね。

本作の敵となるのは東亜連邦という架空の連合組織です。

この東亜連邦は出来てから3年位の新しい組織なのですがなぜか潜水艦や戦闘機をいくつも持っており極めつけは空母まで持っている組織なんです。

これに関しは作中でも「新しい組織なのにこれほどの戦力や兵器を持っているのはおかしく、裏で糸を引いている国がある」的な指摘も出てきたんですが結局最後の最後まで裏で糸を引いている国は登場しませんでした。

軍事に関してはあまり詳しくないので間違っていたら申し訳ありませんが、これだけの戦力を提供できる国は国連常任理事国くらいしか考えられないのですが結局最後には常任理事国が日本と東亜連邦の戦闘を止めに入って物語は終了するため常任理事国のどこかしらの国が提供しているのでは無いと間接的に言及しているようなものです。

東亜連邦も仮想の組織のため裏で通しているのが仮想の組織と言われたらそこまでなのですが。。

こんな風に設定の曖昧さを感じました。

他にも自衛隊の情報規制がかなり甘いと感じる場面もありましたし、無駄なシーンが多いなど気になる点もたくさんありました。


画像: (C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ

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