プロメア 感想(ネタバレ)

★★★★★★★★☆☆

人気アニメ『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』を世に送り出した今石洋之と中島かずきが再びタッグを組み作り出した完全オリジナルアニメ映画。主演のガロ・ティモスの声優を務めたのは数々の映画作品に出演する松山ケンイチ。

作品データ

公開日:5月24日

製作国:日本

配給:東宝映像事業部

上映時間:111分

主演:松山ケンイチ

監督:今石洋之

公式サイト:https://promare-movie.com/

おすすめ度

★★★★★★★★☆☆(8/10)

いい意味で日本ぽくないアニメ映画

では詳しく見ていきましょう。

あらすじ

世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉だった。あれから30年、〈バーニッシュ〉の一部攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。〈マッドバーニッシュ〉が引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉を結成した。高層ビルの大火災の中、燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーで、指名手配中の炎上テロリスト、リオ・フォーティアと出会い、激しくぶつかり合う。リオを捕らえることに成功し、クレイからその功績を認められ ―― ガロにとってクレイは幼き頃、命を救ってくれた恩人で憧れのヒーロー ―― 誇らしげに喜ぶガロであった。
しかし、リオは〈マッドバーニッシュ〉の幹部であるゲーラ、メイスと共に捕らえられていた〈バーニッシュ〉を引き連れて脱走する。後を追ったガロが彼らのアジトにたどり着くも、そこで目にしたものは、懸命に生きる〈バーニッシュ〉たちの姿であった。そして、リオから〈バーニッシュ〉をめぐる衝撃の真実を告げられることに。
何が正しいのか――。
そんな折、ガロたちは地球規模で進められている“ある計画”の存在を知ることになる――

公式サイトより

感想(ネタバレ)

今石洋之作品初めてだが


(C)TRIGGER・中島かずき/XFLAG

本作の監督である今石洋之の監督作品である『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』などを未鑑賞であったため今石洋之の作風なんて言うものは全然知らない状況で本作を鑑賞しに行きました。

私は公開日前日の前夜祭舞台挨拶中継付き上映回で本作を鑑賞したんですが舞台挨拶での今石洋之や脚本の中島かずきの話を聞くに本作はこれまでの彼らをすべて詰め込んだ作品ということを言っていたので『グレンラガン』や『キルラキル』を鑑賞していたほうが楽しめる作品なんだろうなってなんとなく思いながら本作を鑑賞したんですが始まってみたらそんなの忘れるくらい彼らの過去作を知らなくても楽しめる作品でした。

本作から考えるに『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』はすごい”アツい”作品なんだろうなって思いますね。これらの作品を一度見てみたいなって思わされました。

まあ1つ気になったのが技名やロボットの名前がダサくて、そのダサい名前が作中に具現化されているという演出はどうかと思いましたが。

あの演出も今石洋之と中島かずき作品の作風のひとつなんですかね。

いい意味で日本らしくない


(C)TRIGGER・中島かずき/XFLAG

本作を鑑賞して思ったのがなんだか日本らしくないアニメ作品だなってことです。

映画、TVに問わず昨今のアニメ作品は作画や風景描写に関してかなり厳しいものとなってきています。いわいる作画崩壊を起こすような作品は内容という面が評価されなかったり、作画や風景描写がきれいで細部まで拘ったような作品は内容があまり良くなくても高く評価されたりと。(まあ内容が良いものには良い絵が見られる傾向は高いとは思いますが)そのためフル3DCGアニメーションなどはあまり高く評価されないですよね。

しかし本作ははじめからそういった需要で勝負するのではなく違ったアニメーションの表現や内容、アクションといった部分で勝負しているように思いました。

本作のポスターなんかを見ていただければ分かると思うんですが日本ぽくない絵ですよね。どちらかというと少し前のアメリカアニメみたいなカクカクなポリゴンのような感じがします。

作中に登場する町並みや炎や氷なんかの表現はアメコミやカートゥーン調のようでしたし登場するキャラクターたちも海外アニメと日本のアニメを混ぜ合わせたようなデザインになっており新たなアニメーションの可能性のようなものを感じました。

またオリジナルアニメ映画で批判されがちな主役声優がプロの声優ではなく話題の俳優や期待の俳優などが起用されるというのが最近のアニメ映画作品だと思います。

私自身2年位前に上映されたアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を鑑賞した時に菅田将暉と広瀬すずが主人公たちに声を当てているのを聞いてひどいなって思いましたしこの批判についてはよく分かります。やはり声だけで表現する声優と体全体を使って表現する俳優では必要な技術が違うんでしょうね。しかしまあ制作側も映画で結果を残したいから話題性がほしいということも分かるんですが。

本作でも主役級のキャラクターに声を当てたのが俳優の松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人だったので上映前は大丈夫かなって思っていました。

しかし始まってみると普通に登場するキャラクターたちと彼らの声はかなりあっていましたし、クライマックスの戦闘シーンなんかは彼らだからこそ表現できて素晴らしいものになったのではないかと思うほどでした。

配役も話題性だけでなくしっかりキャラクターにあった俳優を起用しているという点もいい意味で日本のアニメーション映画らしさを感じませんでした。

はじめからクライマックス級のアクション


(C)TRIGGER・中島かずき/XFLAG

本作はいきなりアクションシーンから始まるんですがこれがまたかなりの熱が入っているんですね。

普通の1クールのアクション系のアニメだったら最終回級のアクションシーンなんです。

よく言われる物語の構成方法である”起承転結”を破ったような構成となっており本作は”結承転結”みたいな感じですかね。初めの”結”のなかに”起”が入っているような感じで始めの戦闘シーンが終わるまでに本作の世界観なんかも分かるような感じになっており今までに見たことのないような物語の展開になっていました。

その後の物語中盤は主人公の心の中での葛藤なども繊細に描かれヒューマンドラマとしても鑑賞して面白いものでした。

そして物語終盤に再び激しい戦闘シーンが始まるんですがこれまたアツい戦闘なんです。

本作の序盤にもかなり激しいアクションがあったので終盤はどんなアクションが見られるのかと楽しみにしていたら序盤の戦闘シーンを凌ぐアクションで序盤のものとはまた違った形の戦闘シーンだったので見ていて飽きるということもありませんでした。

作品自体は友情や勝利といった日本のアニメや漫画などで見られるような王道なものでしたが物語の構成やアニメーションの作り方なんかは新鮮味を感じて面白いものでした。


画像: (C)TRIGGER・中島かずき/XFLAG

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