ディズニーとNTTドコモが共同で開始した動画配信サービス、ディズニーデラックスのサービス開始から早くも2週間経ちました。そろそろ私の好きな作品を観すぎて観たいと思う作品が少なくなってきました。
今回はそんなディズニーデラックスが配信しているブランド「マーベル」のなかの作品の1つである『ドクター・ストレンジ』を鑑賞しましたのでご紹介します。
作品データ
公開日:2016年1月27日
製作国:アメリカ
配給:マーベル
上映時間:115分
主演:ベネディクト・カンバーバッチ
監督:スコット・デリクリン
おすすめ度
★★★★★★★☆☆☆(7/10)
あらすじ
天才的な技術を誇るが傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジは、不慮の事故で両手の機能を失い、築いてきたキャリアの全てが崩壊する。手の治療と失われた人生を取り戻すため、あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて神秘に満ちた魔術の力へとたどり着く。魔術の修行に励むストレンジは、強大な敵との戦いに巻き込まれていき、医師として相手を傷つけることに苦悩し、外科医に戻るか最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる。
映画.com
感想(ネタバレ)
魔法中年ストレンジ
日本の人気アニメに『魔法少女~』みたいなタイトルの作品はたくさんあるのに『魔法少年~』とか『魔法青年~』っていうタイトルの作品が無いということに最近無性に疑問に思います。(もしかしたらそういう作品があるのかもしれませんが私は知りません)
さらに主人公が魔法を使って戦う系の映画やアニメにしても少年、少女、青年くらいの年の人が主人公になることは多いですがおっさんやおばさんの年くらいの魔法使いが主人公の作品って無いですよね。
しかし本作ではそれをやってしまうのです。
本作はベネディクト・カンバーバッチ(当時40歳)演じるスティーブン・ストレンジが魔術を覚えヴィランと戦うという内容となっております。
これで魔法中年の完成です。
本作のタイトルは『ドクター・ストレンジ』となっていますので『魔法中年ストレンジ』という今までの型を破るようなタイトルにはできないのが残念です。
しかし本作に登場する”ウォン”や”エンシャント・ワン”のスピンオフ作品でこういったタイトルになったら面白いですね。
まあ絶対になりませんが。
妄想が過ぎましたね、申し訳ありません。
ぐるぐるします
本作ではとりあえずぐるぐるしまくります。
まずストレンジらが魔術を使おうとするときに手をぐるぐるして魔法陣みたいのを出します。
まあその程度では観ていた目が回ることはありません。
しかし本作アクションシーンでは観ていて目が回るほどの空間がぐるぐるします。
戦闘の時は現実世界に似た仮想空間のようなミラー・ディメンションという次元で戦闘を行うのですが本作のヴィラン、カエシリウスはその次元の空間や物質を自由に操れるため高層ビルや道路などもいとも簡単に操ってしまいます。
その結果、上にも下にも横にも建物があってエライ事になります。しかも作品内ではこれらの建物などはどんどん動くため景色はどんどん変わりますし、ストレンジたちも走りますから余計に目が回ります。
第89回のアカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされているくらいすごいぐるぐるです。
スタークに似ている
本作の主人公のスティーブン・ストレンジは傲慢さという点でかなりアイアンマン=トニー・スタークに似ているというイメージを持ちます。
トニー・スタークは持ち前の頭の良さから21歳という若さで軍事開発を行うスターク社の社長を受け継ぎ、そしてなんと言ってもパワードスーツであるアイアンマンを開発しますが他人に対してはバカにしたような態度を取り、自身の考えが絶対に正しいと思い込み他人の意見は聞かず、自身の考えを他人に強要するといった傲慢な性格の持ち主です。
他方スティーブン・ストレンジも神の手と言われるほどの医術の持ち主で数々の困難な手術を成功させる天才でありますが、絶対に直せない手術など自身の名が傷つくような手術は行わないという傲慢な人間です。
このように傲慢という点で似ている2人ですがその傲慢さが自身にかえってくるという点でも似ています。
スタークは平和のために武器製造を行っていましたがスターク社の武器が世界で多くの戦争を生んでいることに気が付かされ、また『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のときは宇宙からの敵に備えて、アベンジャーズのメンバーの反対を押し切って人工知能ウルトロンを作ろうとしますが逆にこのウルトロンが暴走し敵になってしまいます。
またストレンジは自身が交通事故にあって指が不自由になったため、神の手と呼ばれた元の手に戻るようにするために優秀な医者に手術を依頼します。しかしその医者も怪我をする前のストレンジ同様に自身の経歴に傷がついてしまうため手術を断ります。
因果応報ってやつですね。
やはり天才というのはどうしても傲慢になってしまうんですかね。。
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