ディズニーの公式動画配信サービス「ディズニーデラックス」が始まりもう1週間が経ちました。ディズニーの公式ということもあってディズニー作品のラインナップは流石だなと感心しています。
ディズニーデラックス内にはディズニーが配給しているブランドに『マーベル』というブランドがあります。今回は『マーベル』ブランドの中の一つの作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を鑑賞しましたのでこちらの感想を述べていきたいと思います。
作品データ
公開日:2014年9月13日
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
上映時間:121分
主演:クリス・プラット
監督:ジェームズ・ガン
おすすめ度
★★★★★★★☆☆☆(7/10)
あらすじ
ある日、ピーター・クイルは惑星モラグで育ての親であるヨンドゥが狙うオーブを盗み出そうとしたところ同じくオーブを狙うテロリスト、ロナンの部下と遭遇し戦闘になるがなんとか逃走に成功する。しかしヨンドゥはピーターの裏切りを知りピーターに多額の懸賞金をかける。一方ロナンもオーブを手に入れるためガモーラを派遣する。そしてガモーラがピーターからオーブを奪おうとしたところ賞金稼ぎのペア、ロケットとグルートが賞金首であるピーターを狙い三つ巴の戦いが始まる。結果4人共が逮捕され刑務所に入れられることになる。そこで新たにドラックスという大男に4人はである。当初いがみ合っていた5人だが協力し脱獄することに成功するが待っていたのはオーブを狙うヨンドゥとロナンだった。。
感想(ネタバレ)
愛される男ジェームズ・ガン
ジェームズ・ガンは本作よりMCU作品に初めて関わることになり、いきなり本作で大ヒットし、一気に注目されるようになりました。
本作の次の作品である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』でも同様にメガホンを取り『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』の制作にも関わり一躍人気監督となります。
しかし昨年8月に10年ほど前の彼のTwitterでのツイートが問題となり制作進行中の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の三作目の監督から外されてしまいました。
そんな問題が起こってしまった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでしたがこれまたすごいことが起こります。
ドラックス役のデイヴ・バウティスタが三作目のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでジェームズ・ガンの作った脚本を使わなければマーベルとの契約解除すると発言し、さらに本作の主人公スター・ロード役のクリス・プラットらもジェームズ・ガンの復帰を求め、ファンからも署名運動が起こります。
そしてこのかいもあり見事にジェームズ・ガンの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』三作目の監督復帰が決定します。
人気シリーズに出演しているにもかかわらず契約解除も恐れないデイヴ・バウティスタの発言やその他出演者もジェームズ・ガンの復帰を望むことを公にし、なによりもファンからの署名運動が起こるなどいろいろな人からかなり彼が愛されているということが分かります。
そんな彼が愛される理由が本作に詰まっています。
個性の強すぎる5人
地球で育ったのに幼い頃宇宙海賊にさらわれ育てられた過去を持つピーター、銀河最強であるサノスによって両親を殺されにもかかわらずそのサノスに養女として育てられたガモーラ、見た目通りの頭の弱さを持つドラックス、遺伝子改造され人間からアライグマの姿となったロケット、「I’m Groot」としか言うことができない木のヒューマノイドグルート。
このようにかなり特殊な過去や特徴を持つ個性が強すぎる5人全員が最初はいがみ合い、敵であったけれども関わっていくうちにお互いを認め合い、多くの人の命を救うために協力してヴィランのロナンと戦う展開は『アベンジャーズ』を観ているようで面白かった。
そして120分という短い時間で5人それぞれの個性を引出たさている監督の力。5人全員が主人公と言ってもおかしくないくらいそれぞれに個性や見せ場を与えています。
これがジェームズ・ガンが愛される所以でもあるのでしょう。
一級フラグ建築士ドラックス
本作で何よりも面白かったのがデイヴ・バウティスタ演じるドラックスがフラグを立てまくってくれるところです。
妻や娘の敵を打つためにドラックスがピーターたちの危険も考えずロナンに自分たちの居場所を教えロナンに戦いを挑むシーンでは「家族の仇だー」みたいなことを言いながら戦いを始めるシーンは負けフラグを立てており、予想通り手も足も出ずボロボロにされて負けるというフラグを回収してくれるし、ロナンにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーで奇襲を仕掛けた時には「やったか」とロナン生存フラグを立てて見事にロナンは無傷で生きていてフラグを回収してくれます。
そして本作で最も面白かったのが死亡フラグを立てようとして途中でガモーラに止められるシーン。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーがそれぞれを認めあって協力してロナンを倒しに行こうとするところでいきなりドラックスがメンバーに対して「俺たちは家族だ」的なことを言ってメンバーそれぞれの良いところを言っていこうとするシーンでああこれ死亡フラグだって一瞬思ったんですがガモーラの良いところを言おうとした時にガモーラが途中で止めてくれるんです。
予想通りドラックスはロナンにやられて瀕死の状態に陥ります。
そんな時にグルートが自分の命を危機にさらしてまでドラックスを回復させて瀕死の状態を脱しさせます。
もしあの時ガモーラが止めていなかったら本当に本作でドラックスは死んでいたかもしれないですね。
最後にもサノスがロナンを裏で操っていたから次はサノスを倒すという負けフラグを立ててから終わったのがまた笑えます。
そのフラグが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で回収されたときは笑いました。
こんなふうに笑わせてくれるのも以前にコメディ映画を製作していたジェームズ・ガンの力なんでしょう。
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