3月8日(金)公開
第91回アカデミー賞長編アニメーション賞、ゴールデングローブ賞でアニメーション作品賞受賞。人気コミックそして人気実写映画のスパイダーマンがアニメーション映画化。世界で絶賛を受ける作品がついに日本上陸。
作品データ
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:117分
公式サイト:http://www.spider-verse.jp/site/
おすすめ度
★★★★★★★★★☆(9/10)
会場中が拍手で包まれたのは初めて経験しました。
詳しくは下を御覧ください。
あらすじ
スパイダーマン、ピーター・パーカーは闇世界に君臨するキングピンが時空を歪めた事によって死んだ。マイルス・モラレスはピーターの跡を継ぎ、新生スパイダーマンとして不安ながら人々を守ると誓った。そんな彼の前に死んだはずのピーターが現れる。しかしマイルスの知るピーターとは少し違う。なんと彼はマイルスの住む次元とは全く違った次元から来たピーターだったのだ。マイルスは真のスパイダーマンになるため、ピーターとともに戦う。。
感想
多くのスパイダーマン登場
本作ではピーター・パーカーの元祖スパイダーマンとピーターの死によってスパイダーマンを受け継ぐことになったマイルス以外のスパイダーマンも多く登場します。
女の子のスパイダーマンであるスパイダー・グウェン、1933年で自警活動を行っているスパイダーマン・ノワール、未来からやってきたペニー・パーカーとSP//dr、カートゥーンキャラクターのようなスパイダーハム。
本作では6体ものスパイダーマンが登場するのですがそれぞれに全く違った個性や性格を持ち観ていて飽きなかったし、しっかり差別化されていたためキャラクターを覚えるのに苦労することがありませんでした。
また6体のスパイダーマンが協力してヴィラン(敵)に立ち向かう光景は観ていてとても気持ちのいいものでした。
これらのスパイダーマンはマイルスの住む次元とは異なった次元から来たスパイダーマンなのですが皆やはりスパイダーマンになったきっかけはクモに刺されたことが原因であることに変わりはないようですね。
オスカー獲得の所以
第91回のアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した今作ではあるが、正直私自身アカデミー賞の長編アニメーション賞というのはアカデミー賞内でのおまけみたいな賞としか思っていなかった。
もちろん過去に長編アニメーション賞を獲得したアニメーション作品には称賛されるべき素晴らしい作品もあった。
しかし過去に受賞してきた作品は殆どが大人も楽しむことはできるが子供向けにも理解しやすいようにシンプルな内容であり、単調なストーリ展開であった。
だが今回の「スパイダーマン スパイダーバース」は違った。
大人をターゲットとした作品に仕上がっているのだ。
並行するいくつもの次元が交わるというSF的な世界観。マイルスとピーターの師弟関係。マイルスと父の親子関係。
こうした設定が今までの受賞作品とは違った大人向けのアニメーション作品としたのであろう。
そして今作がアスカー受賞のきっかけになったのはこうした大人向けのところが評価されたからではないだろうかと私は思う。
作中では主人公マイルスにとっての大切な人の死や大切な仲間との別れなども描かれ今までの受賞アニメ映画からは予想もできないようなストーリー展開となっています。
また作中で著作権問題なんかをイジるギャグシーンなんかもありおもわず笑ってしまうこともありました。 デットプールまで強烈なイジりとまではいきませんが。。
こうした子供では少し理解するのが難しいようなことも組み入れることがオスカー受賞にもつながったのではないかと私は思いました。
字幕で見るか吹き替えで見るか
私には映画好きな声優の友人がいてよく映画の話をするのですがこの作品の話題になったとき字幕で見るべきか吹き替えで見るべきかという議論になりました。
基本私は違和感があるため洋画は字幕で見ると決めているのですがその友人曰く今作は吹き替え声優のキャストがとても豪華であるという。
確かにキャストを観てみるとあまり声優に詳しくない私でも知っている有名な声優の名前がチラホラしています。 実力派の声優が集まっているのは間違いないでしょう。
しかし、私は字幕版を観ることを勧めます。
その理由は作中にキャラクターが日本語を話すシーンがあるからです。
ペニー・パーカーはアジア系の学生のキャラクターで彼女が登場する時に日本語が話されます。
こうしたキャラクターの特徴を掴むためには全部のキャラクターが日本語に吹き替えられたものを見るよりも字幕で見るほうが良いですよね。
だから私は断然字幕で見ることを勧めます。
まあ一度吹き替えで見に行こうとは思うのですが。。
まとめ
設定、世界観などが大人向けとなっておりアメリカ映画なだけありお金もたくさんかけられた作品となっております。脚本、音楽、キャラクター、どれも素晴らしいものとなっており上映後映画館が拍手で包まれたのが不思議ではないくらい素晴らしい作品でした。
是非一度劇場まで足を運んでみてください。
キャスト
マイルス・モラレス:シャメイク・ムーア/小野賢章
ピーター・パーカー:ジェイク・ジョンソン/宮野真守
グウェン・ステイシー:ヘイリー・スタインフェルド/悠木碧
スパイダーマン・ノワール:ニコラス・ケイジ/大塚明夫
SP//dr:キミコ・グレン/高橋李依
ピーター・ポーカー:ジョン・ムレイニー/吉野裕行
キングピン:リーヴ・シュレイバー/玄田哲章
スタッフ
監督:ボブ・ベルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
コメント
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